地球温暖化の影響を受けて、台湾の夏は年々暑くなり、高温記録が連続して破られています。遊びに出かけるだけでなく、日中通勤者や屋外で働く人々も、灼熱の太陽によって頭がくらくらすることがよくあります。そのため、エアコンの効いた部屋や冷たい飲み物を求めて避難することがしばしばです。中医学の観点からは、冷たい飲み物を飲むと体温が下がり、逆に体温調節が難しくなるとされています。体温が室温より低い状態では、逆に暑さを感じやすくなる可能性があります。また、長時間冷房の効いた部屋にいると、皮膚の毛細血管が収縮し毛穴が閉じ、体内からの熱や汗がうまく排出されなくなるため、熱中症の原因となる可能性があります。普段から熱中症を予防するためにはどのような対策を取れば良いでしょうか？屋外で働く人々が冷たい飲み物を飲むことが難しい場合、どのように暑さをしのげばよいのでしょうか？
中医者李深浦は、氷菓子を食べ過ぎると一時的な涼しさしか得られないと述べています。実際、菓子は腸胃の温度を下げ、食物の発酵速度を遅くします。食べ物は細胞のエネルギー供給のために微細な分子に分解および発酵されると想像できますが、腸胃の温度が下がると、分解速度がエネルギー供給速度に追いつかなくなり、体内のエネルギーが不足し、中医学で言う気血不足になる可能性があります。また、栄養分子が冷たい状態で凝固する可能性もあり、正常に細胞に供給することができなくなります。その結果、体がだるく感じられ、夏には煩わしさや元気がないと感じることがあるでしょう。
人体は常に熱放散状態にあり、汗をかくことは正常な放熱の方法です。汗は肌を潤滑し、皮膚表面に保護層を形成します。中医者李深浦は説明していますが、冷たい飲み物を飲むと放熱機能に影響を与えます。体内の熱が外に放出されない場合、体内に蓄積されることになり、これが中医学で言う「積熱」です。言い換えれば、栄養がエネルギーに分解される際、分子状態にスムーズに分解されずに干渉を受けると、体内に廃棄物が蓄積されることになり、血管内で血管壁が厚くなり、高血圧や高コレステロール、高血糖の原因となる可能性があります。また、熱気が排出されない場合、頭痛、めまい、発熱、腰痛などの症状が引き起こされ、それが熱中症です。
したがって、冷たい飲み物を飲むことは実際には暑さを和らげることにはならず、むしろ体は冬が来たと誤解してエネルギーを貯蔵し始め、積熱が取り除かれない可能性があります。李深浦は注意喚起していますが、適切な暑さ対策は、常温または温水を飲むことで、体の代謝を正常に保ち、正常に汗をかいて放熱することで、暑さを感じにくくなります。本当に我慢できない場合は、体外から体温を下げる試みをすることもできます。例えば、冷水シャワーを浴びるか、冷たいタオルで体を拭くなどです。
原文出典：健康醫療網
健康醫療網／記者黃心瑩の報道 2015/08/14
